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がんばれ!東北!④(by【ひ】)

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10数年前、仙台市に移住し勤務した会社の同僚M崎さん。
仙台市の若林区、仙台新港に程近く津波で被災した区域に居住している・・はず?

M崎さんとは仙台で知り合ったんだけど、会社の同僚であり仙台に移住してきた先輩(M崎さんは山形県出身)として何かと理由をつけてはお酒を飲み、【さ】と一緒にM崎さんの自宅にもお邪魔して食事をしたり、山形に一緒に出かけたりもして。
今回の 震災では仙台市の中心部に居住の友人の所在は確認できていたので、仙台市内だったら津波の影響があっても、もしかしたら簡単に連絡取れるかも?と自分勝手に思っていたのは事実で・・・。
しかし、TVの映像ではM崎さんの家近辺はかなりの被害が出ているようで、M崎亭も怪しい状況っていうか津波がもろにきている可能性が充分 にあり、何しろ心配で心配で仕事も手に付かない毎日。

津波当日、M崎さんにTEL。「ただ今電話に出ることが出来ません。ご用件をP音の後に・・・」とのコールがあり、携帯水没してたらこのメッセージになるかなぁ?とか思いながらメッセージを入れておいたのが3月11日の事。

それから毎日、女川町と南三陸町と仙台市とTELを定期的にかけてたんだけど、M崎さんの携帯はお決まりの「ただ今電話に出ることが出来ません。・・・」になり、そして今日の夕方も同じメッセージが流れ。それから間もなく・・・携帯が鳴ったんだよ。
「M崎さんだっ!!!!!」本人からかい???戸惑う自分。

「もしもしM崎さん??」
「 M崎だけど・・・」
「M崎さん、生ぎでだが~~~~~」「いがった~~~~~」と号泣の自分。
「TELあったのわかってたけど、電池が無くて・・」とM崎さん。
「家族は?家は?」
「家はグシャグシャだけど残った、家族は無事だっ!」とM崎さん。
「今、石巻(宮城県の津波被災地)で働いているけど、会社は流された、自分も危機一髪だった・・」

「生きていればいい」「いがった~~~」「いがった~~~」
「今すぐにでも、炊き出しにでも行きたいんだけど」と涙の自分。
「今は無理だっ!ここは地獄だっ!」と M崎さん。
「それじゃぁ、落ち着いた頃に又TELするわ」って事で短い会話が終わりました。

「今、ここは地獄」でも、生きていられるってだけでいい。
被災した方々には申し訳ないけど、そして複雑な気持ちだけど、一人の友人家族が被災地で生き延びてくれていた事をとてもうれしく思いました。

生きてさえいれば必ず良いこともあるから、ご先祖様にもらった命だから。
自分にとっては、まだ他の2人の安否が不明です。

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長野県安曇野市堀金烏川4390-5
tel.0263-50-6008
営業時間:平日11:00-20:00 金・土・祝祭日前11:00-21:00
※支度休み時間15:00-17:00
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