「運動会」って自分達の子供時代は春に催されていた気がする。地域によってそれぞれなので一概には言えないけど、この辺はだいたい秋の「運動会」が主流だと思われる。
春にせよ秋にせよ「運動会」は自分にとっては苦痛の権現だった訳で。
運動能力だけは鍛えてもにわか仕込みではどうにもならず、かといって上背の順番で徒競争が行われるので楽な組み合わせにもならず、毎年ほぼ同じ連中と走ることになるんだよね。そしていつも同じ順位・・・。しかもゴール前10メートル地点から一斉に逆走させてもきっと同じ結果になるだろうと思われる始末で。
そんな運動会だったんだけど、楽しみなのが「昼食」。
当時の運動会って居住地域別にテントが張られて、そのテントで観戦の家族と一緒にご飯を食べるのが普通だった。もちろんそこには「ごっつぉ」(御馳走)が並べられていて親父達は子供の活躍姿をツマミに一杯やっているのが普通だったはず。母親は前日から料理作りに精を出し、地域の役員はテントの場所取りやら組み立てに精を出しって感じだったと思う。
そんな地域ぐるみの「運動会」だったんだけど今は子供達は「お弁当」持参で教室で昼食を取り、親はそれぞれ何やら昼食を済ませるみたいになっているらしい。確かに当時から運動会に親が来れない子供がいたと思うし、それ以上に弁当が作れないような事情の家庭もあったんだとは思う。そんな子供は昼食どうしてたんだろう?いずれみんな苦労していた時代だった。
そんな「運動会」だったけど、こんな自分でも得意にしていた競技があるんだよね。
それは、障害物・パン食い・借り物等の競争。これは運動能力だけではうまくいかない競技だもんなぁ。それに観客の笑い声が聞こえるのが大好きだったし。
もしも当時の「運動会」で自分が得た教訓があるとしたら、まともに折り合えない相手であっても「知恵をしぼれば何とかなる」って事かな?
そしてもう一つ、「逃げるが勝ち!」って事もね。