世間ではGW(ゴールデンウィーク)なるものの真っ最中で大型連休なぞと呼ばれてウキウキした毎日が続き、それにひきかえ「ひさりな食堂」はサービス業なるゆえにひたすらサービスに徹する毎日が続き・・・。
サラリーマン時代(魚市場勤務)、GWやらお盆やらというのは必ずしも暦通りには休めなかったんだよね。連休のどこかに出勤日(全社)があるんだよ。当時の関東の魚市場はほぼ東京築地市場と同じ休みだったと思う。ただ、年末年始は12月31日~1月4日までが休市で初荷は1月5日がお決まりで、仮に1月5日が日曜日でも出勤と言うのはあたり前だった気がする。
ある人は「時代に逆行しているよね」とか「こんなだから若い人が働きに来ないんだよ」とか言ってたけど、関東の食生活を担う為には必要なんだって当時の自分は思っていたのかも知れない。だけど、よ~~く考えると大型連休中って関東圏の人口が極端に少なくなる訳だから、自分達(市場関係)の仕事こそ連休していいんじゃないかって今は思うよ。
その魚市場時代の先輩に、いつも二人で行動する先輩がいたんだよ。独身寮も同室の二人で自分の目にはMOーHOに見える位だった。MOーHOだぜ~~!ヤバイよ!
まぁこんな自分だから彼等との関わりは一切無かったけど、彼等と同じ課の同期からは色んな情報が入ってきたんだよね。
ある小型連休前後の話。
例の先輩二人がどうやら海外旅行に行くらしいとの噂が社内でささやかれ「婚前旅行か?」なんて言われてたんだけど、彼等のそんな関係に自分は興味がなく、どうでもいい話だった訳で。だけど、帰国してからの彼等がとった行動は驚くべきものだったんだよ。
なんと二人が買ってきたおみやげは「薄皮饅頭」と「うなぎパイ」で・・・。
確かに福島県と静岡県出身の先輩だから地元に帰ったんだったら当然のおみやげなんだけど、だったら海外旅行の噂は何だったんだい?って事になる訳で。ところが、そうは問屋は卸さないってのが大卸の魚市場なんだよ。彼らの顔に書いてあるんだよ、「海外に行きました」って!
実は彼等の旅行中、天気予報では日本全国お天道様が出ていた県は無かったはずで、仮に福島か静岡のどちらか間違ってピーカンだったとしても、彼等二人のお顔の日焼け具合は尋常じゃなかった。海外にいたはずの彼等にお天気の情報は届かなかったらしい。
市場の中で一番「顔黒」だった二人。それにしても「薄皮饅頭」と「うなぎパイ」は東京駅の全国物産コーナーで買ってきたのかなぁ?バレバレだからそこまでしなくてもいいのに・・・。
モ~本当に!