世間では当然の事だけど、ひさりな食堂は水商売に分類される訳で。
某TVで「水商売って何ですか?」っていうのを街角の人に聞いている映像があったんだけど、たいていの人は「水を使う商売だから」と答えているんだよね。確かにそれも一理あるんだけど自分は「水の流れのように増水・渇水がある=浮き沈みがある商売」と理解しているし、これが本当の意味らしい。
浮き沈みとは少し違うけど、ひさりな食堂には不思議とお客さんの片寄りがあるんだよね。
ほとんど昼営業の場合なんだけど、ある日は中高年の日で平均年齢が軽く50歳を超えているアダルトの店だったり、又ある日はカウンター席以外のお客様が女性だけのSSO大喜びのハーレムの店だったりするんだよ。あの雰囲気の中で食事する男性客はいったいどんな気持ちなんだろう?照れくさく思うのか、それとも喜んでいるのだろうか?まぁ確かに浮いてはいるよなぁ、そんな事を考えながら仕事をしている自分がいるんだよね。結局は自分のお店で自分の作る料理をお客様に混じって食べる事が出来ないので、この問題は永遠の課題かと思うけどね。
SSO大喜びの話のついでに、以前行った旅行先の温泉旅館での水にまつわる話を。
温泉旅館に期待する事の中で入浴はかなりのウエイトを占めると思うんだけど、誰しもが?望んでいる割にたどり着けないのが「混浴」だと思うんだよね。
しかも、「女風呂」・「男風呂」と書かれている暖簾の先にあるのは温泉の湯船と露天風呂っていうのが普通で、この世界だけは理不尽な位に偏りがあると思うんだよ。SSOとしては特にね!だからと言ってそれぞれのお風呂の先に異性がいることは誰も想像しないはずで。
ところが、いたんだよ!と言うよりも入ってきたんだよ!!女性が。
お風呂の入口には確かに「男風呂」の暖簾があり脱衣場がありそしてお風呂があり、入浴客は自分ひとり。なのに女性、それも団体の女性が入ってきて・・・そして驚く女性陣。もっと驚く自分。どうやらこのお風呂は入口は別々で中で繋がっている通称「混浴」ならしいと気付くまで時間がかかったんだけど、強いのは女性陣で。最初は驚いていたのに堂々としているんだよ。年配の女性陣だからなのか、場数をふんでいるからなのか、それとも多勢に無勢って事なのか平然として入浴しているんだよ。
自分はというとすぐに外に出るにも出られず、端っこのほうで女性陣に背を向けてなるべく後ろを見ないようにして、最後はのぼせる寸前まで我慢したあげくに壁伝いに後ろ向きで外に出たのでした。何しろ当時は若かったよね。
現在の最強のSSOを自負する自分としては、それは最低の時間だった気がするよ。今でもその時を思い出すたびにもう少し有意義な時間に出来たはずだと今さらながら自己嫌悪?のSSOでした。