小学生のころ、「かぎっ子」だった自分は土曜日の昼ごはんを自分で準備することが多々あったと思う。
当時の学校は土曜日は4時間授業で給食は無く、それぞれが自宅で昼食をとるのがふつうだったと思う。自分は両親が共働きの「かぎっ子」だったので学校の帰りに近くの商店で何やら昼食を調達することがあった。その内容は「ラーメン」だったり「カレー」だったりで。今思うと食べることが好きで、調理することもきらいではなかった気がする。それが今は調理が生活の糧になるなんて当時は思いもしなかったわ。
「ラーメン」といっても当時はカップラーメンは無く袋入りの鍋で煮るタイプのインスタントラーメンが主流で、「チキンラーメン」やら「チャルメラ」やら「日水ラーメン」なんてのもあった気がする。自分は「チャルメラ」が好きだったよ。
「スパゲッティ」は味のついた赤いスパゲッティでフライパンで炒めるだけのもので、「カレー」はかろうじてレトルトの「ボンカレー」が存在したと思う。
その「チャルメラ」を買って帰っては自分で煮るんだよね。お湯を沸かしてラーメン入れてほぐす。そして粉末スープの素を入れる。ここまではあたりまえの工程なんだけど、このあと自分の具材へのこだわりが始まるんだよ。まず、魚肉ソーセージを入れてから火を止める少し前に生玉子を投入!その卵を少しだけかき混ぜてから火を消す。これで完成。
どんぶりやレンゲなんて贅沢な発想で、もちろん鍋のまま食すんだけど、最初は熱いから鍋に口つけてスープは飲めないんだよ。これがつらい。そして最後が肝心。まだ麺やら具材が少し残っているところで仕上げの「ご飯」投入!これが絶妙にマイウ~で。
子供心に至福の時だったね。まぁ、最後は「猫まんま」状態といえばそれまでなんだけど・・・。
でも、いつからだろうか袋入りのインスタントラーメンを食べなくなった気がする。実際にこの商売についてからも休日の昼にカップラーメンを食べている場合が多々あるのに袋入りは食べないもの。あんなにこだわっていたはずなのにね。
そこで先日買ってきました「明星チャルメラ」。もちろん王道の醤油味!それも今は5食入りが普通なんだとカルチャーショックで。そしていただきました懐かしの味。もちろんこだわりの具材で相変わらずのマイウ~で。
「これってプロだよなぁ、自分もこうあるべきだわ」なんだかインスタントラーメンに教えられた自分でした。