今年の三陸（ｂｙ【ひ】）

４度目の三陸、そして今年は宮城県気仙沼市、岩手県陸前高田市まで行ってきました。
率直な意見ですが、「復旧」は進んでいますが「復興」は進んでいません。陸前高田は予想通り何もなく、ほぼ全てが流されたといってもよいくらいでした。昼時にもかかわらず昼食をとる場所を探すのに一苦労だったといえば理解していただけるでしょうか。

女川の佐藤君、南三陸のC君、塩釜のMさんとの再会。みなそれぞれに生きているけど、仮設暮らしでも頑張って生きていたり、煮詰まっているのも感じられたり・・・。今回もお悔やみがあったけど、なんと自分が行った当日にそのお悔やみをした宅に赤ちゃんが産まれたのは何とも言えないうれしさだったし、昨年お悔やみをした宅にもそのあと新しい生命の誕生がありました。自分の事のようにうれしい知らせでしたね。

何しろこの震災を忘れてほしくない。そして今も苦しんでいる方々がいるということをこの場をかりて伝えたいと思います。
自分が感じたことを言うと、今が被災地もその周りの方々も分岐点にきている気がします。炊き出しや物資はもう必要ないと思います。今からもっと必要なものを具体的に言うと「心のケア」だったり「仕事」だったりだと思います。仕事には直接かかわることはできませんが被災地の物を買うとか、実際に行って買い物したりご飯を食べたりすることが彼らの仕事＝収入につながると思います。そして現地の方々は訪問者を笑顔で迎えてくれます。こちらは元気をもらえます。そして現地であった事を目の当たりにしたらこの震災を忘れないと思います。何しろ一人一人が心がけて、少しでもできることをするのがこれからの被災地の手助けになると思います。

今回は押しつけがましいことを書いてすみませんでした。
南三陸町に届けたお金は復興資金に限定して使ってもらえるように指定いたしました。領収書は来月郵送され次第にここで御報告いたします。
このたびのご協力、ご支援に心より感謝いたします。