「goodruck!」なれない英語を言い放ってまた歩き始める自分。
4度目の富士登山も晴れ男の本領発揮でピーカンのまま無事登頂し、地獄の下りでの出来事。
前を歩く初老の外人夫婦の奥様の歩き方が何だか変なんだよ。初登頂の時に膝を痛めた自分にはピンときたね。「あ~、膝が痛いんだ」って。そこで黙っている自分ではありません。思わず声をかけていました。「カァちゃん、膝が痛い?サポーターやろうか?」モロ日本語で話しかける自分。それも口から出た言葉が外人女性に「カァちゃん」。すると外人のカァちゃん「サポーター?OH~」ってことになり持ち合わせたサポーターを膝に巻いてあげたのでした。そこで出た言葉が冒頭の「goodruck!」で。
何だか良いことしたな、最後までちゃんと下山できたらいいな、なんて同行のS君と話しながら地獄の下りを歩く自分。富士登山の吉田ルートは最初は平坦で、何故かそこから緩やかに下るんだよ。ってことは下山の最後は緩やかな登りってことになる訳で、これがまた結構長いんだよ。そういうのもあって吉田ルートの下りは地獄なんだよ。
その最後の長~い登りでは同行の2人はとっくに前を歩いている。もちろん自分も最後の力を振り絞って歩き続ける。すると横に人影が・・。ふと見ると、な・何とさっきの外人夫婦じゃん!!それもニコヤカにこっちを見て「サポーター返します」ってゼスチャーしてるんだよ。「返さなくていいから、はめてって」ってまた日本語で言う自分。するとカァちゃん「ありがとう」だって。そして仲良く手をつないでスタスタ歩いていく外人夫婦の後ろ姿がどんどん遠ざかっていく。ちゃんと下山してきたんだ・・良かった。と思う自分。
が、チョットまてよ!
まさかあの夫婦にスルーされる場面、考えてなかったよ。
それだけじゃない、さっきカッコつけて「goodruck!」言っちゃったよ。
今の俺、すげ~カッコ悪いじゃん。そんな今回の富士登山でした。