東日本大震災の被災地、宮城県女川町を後にして次の被災地「南三陸町」に向かったんだけど、女川町は陸の孤島と言われる位の土地の為、一旦「石巻」に引き返してから三陸自動車道で南三陸を目指さなくてはならないんだよね。
三陸道終点の「登米東和」でおりてから南三陸町までは10Km以上の距離がある。
「ここはまだ町の入口だがらね。町まで、海まで何キロあると思ってるんだ」とC君。きっと山あいに家があるから家も自転車も大丈夫だったんだろう。だけど、ライフラインはほとんど復旧していなかったし、この子は壊滅した町を見てどう思うのかな?と思うと切なくなった。
南三陸町志津川。コンクリートと鉄骨の建物だけしか残っていません。電柱は新しく建てられた物です。
「あれから何度かここを通ったけど、町に入る前にいつも思うんだよね。もしかしたら昔から見慣れた町の景色があるんじゃないか・・・・って」。
「だけど、同じなんだわ。これが現実なんだ ・・」。南三陸町住民のC君の言葉。
南三陸町志津川は報道でもかなり報じられていたので覚悟はしていたけど、やはり言葉が出ませんでした。女川よりも建造物の残骸が見当たらないほど被害が大きく、町の奥深くまで波がきたようです。そしてあの重油と潮の混じった被災地の臭いが・・・。
歌津の状況は後ほど。