「コンチクショウ」カタカナで書くと外人っぽくてあまり気にならないけど、
「こんちくしょう」かなで書くとこうなります。
「こん畜生」漢字をまじえると少しお下品な感じですね。
開店したての頃、毎日閉店後に「こんちくしょう」って言いながら寸胴の中のスープを捨てていました。それも約半分の量を。朝から丹精込めて作ったスープ、泣きたくなるような気持ちで捨てていたんだよね。「いつか絶対に 売り切ってやる!」そう思いながらスープを捨てる日々。
その時から心に誓ったんだよ「スープ完売」をね。
確かに開店当時はお客さんの来店数も作るスープの量も予想がつかなかったのも事実で、仕込みの量ほどお客さんが御来店しなかったってのが本当の訳なんだわ。今はある程度予測もつくようになったので当時のようにスープをむやみに捨てる様な事は無くなったんだよね。
そして数ヶ月後のある日の事。
「もう、スープが無いから看板(閉店の意味)してきてくれ!!!」と自分。
閉店はPM8:00、確かまだPM7:20位?だったかなぁ。
「やった~~!完売だ~~!」スープがないと営業できないから看板替えて閉店ってのは常識なんだけど、なんだか複雑な気持ちの自分がいたのも事実だったよ。
「閉店まで時間残してその間に来ていただいたお客様断って、そしてひさりな食堂にとってはチャンスロスで・・・」これってある意味「最悪の展開」だわ。
「いつか売り切ってやる」って心に誓った事が無意味に思えた瞬間だった気がする。
そして今でも時々「スープ完売」でお客様に御迷惑かけているのは全くもって自分の責任です。どうもすみません。
あれから4年、皆様に支えられてきた「ひさりな食堂」、もうじき5年目の営業に入ります。
全ての御来店のお客様に心より「感謝」いたします。