栃木県日光に「日光江戸村」という江戸時代風の歴史テーマパークがある。
その中に「忍者怪怪亭」なるアトラクション?屋敷があり・・。
今から20年以上前、会社の気の会う連中と訪れた「日光江戸村」。当時は出かけると水がわりにアルコールを体内に入れるのが普通だった気がする。この日も例に漏れず「生麦酒」と書かれたお店で程なく一杯。ほろ酔い気分で「花魁ショー」なんか見たりしてわいわいと楽しい時間が過ぎていったんだけど、みんなで入った「忍者怪怪亭」がヤバかったんだよ。
登りじゃないのに登り階段に見える階段や、まっすぐ歩いているはずなのによろよろしてしまったり、まっすぐ立っているのに斜めに見えたり(マイケルジャクソンのパフォーマンスのように)するんだよ。何だかほろ酔い気分が悪酔いになってしまうような屋敷なんだよ。実際そこを出たとき吐きそうになっている仲間がいたもの。そんな「日光江戸村」だった。
つい最近、実家に帰省した時の事。
増築増築で大きくなった築50年以上の実家。父親が亡くなってからあまり手入れが行き届いてないのも事実だけど、それ以上に古くなっているのも 事実で。今の自分のメタボ体重じゃ抜けそうな床だったり、うまく閉まらない戸だったり、数年前は平らだったはずの床が斜めに感じたりするんだよね。と言うよりも完全に斜めになってる。そこに母親が一人暮らしで。
これじゃあ「日光江戸村」の「忍者怪怪亭」となんら変わりないわ。生まれ育った思い出深い実家が「老婆怪怪亭」になった気がした瞬間でした。