「俺、いずれはラーメン屋でもやりたいんだよね」
若い連中の会話の中に時折登場する言葉なんだけど、この「ラーメン屋でも」という部分が気になってしまう自分がいる。
確かにラーメンってB級グルメ(それともC級かな?)なんだけど、だからと言って「ラーメン屋でも」にはならないだろって思うんだよ。若い世代の中にはたくさんのラーメン好きが存在するのも確かで、TV東京さんの番組の「テレビチャンピオン」の中での「ラーメン王決定戦」なんかに象徴されるようにラーメンがブームとして存在し、浸透しているのも事実で。だからと言って「ラーメン屋でも」にはならないだろって思うんだよ。(再)
今は巷に大変良いもの?があって、お店自体もインスタント化されているような時代になってきているから「ラーメン屋でも」って言われるようなお店もたくさんあると思うけど、ほとんどのお店は動物の骨なり組織を使って真面目にラーメンを作っていると思うんだよね。そしてそこに創意工夫があって個性が生まれると思うんだよ。ただ、御来店のお客様自体が「インスタント」の味に慣らされているっていうのも感じる事の一つではあるんだよね。そればかりは自分達ではどうにもならない領域っていうのも事実で。
「ひさりな食堂」今もこれからも既製品を使わず、手作りの味にこだわっていきます。
ただ、各店色々な作業方法があると思うけど、自分は早朝からラーメンスープの仕込みに入り、営業が終わるのは夜9時以降だし、晩飯がPM11時以降なんて普通だもの。決して楽じゃない。
だから「ラーメン屋でも」って言われたくないんだよね。内容は真剣そのものだし。辛いし。
「やれるものならやってみろ!」って言いたいけど、実際やったらみんな逃げるんだろうなぁ。
その証拠?に当店設計の、ラーメンには人並みならぬ「こだわり」のあるO建築家が酔うといつも言うもの、「Oさんを見てるとラーメン屋だけはしたくないわ。そしてM輪さんを見てると工務店経営もやりたくないわ」って・・・・。確かに自分も工務店経営はできないわ・・。
くやしいけど、O建築家の話は正解です 。「やれるものならやってみろ!」