「バミューダパンツ」=今はハーフパンツなんてオサレな言い方もあるけど、自分が子供の頃の親父さんらが夏にはくのは決まってチェック柄でやや細めで膝丈の「バミューダパンツ」と呼ばれる半ズボンだった気がする。自分にとっては「バミューダ」=親父のはく半ズボンと理解していた位だった。
会社勤めの頃、男ヤモメの先輩が多かった。
20代前半で新入社員の自分(そんなカワイイ時代もありました)にとって30代~40代の先輩はかなり大人に見えたけど、中でも男ヤモメの先輩は清潔感が無く思えたのも事実で。
課に配属になり、気がつくと同じ課にも当時30代の男ヤモメ先輩がいるんだよ。そんな先輩の普段着は作業服だったのでプライベート姿(本当はこっちが普段着なはずなんだけど・・)は想像もつかなかったんだよね。でも、その年の夏についに見ましたプライベート姿!
白のポロシャツにチェック柄の半ズボン。いや?待てよ、こ・これはただの半ズボン じゃないぜ~、噂のバ・バミューダパンツだぜ~~!
でも自分の世界では「バミューダ」=親父のはく半ズボンだったから、30代の先輩がやたら親父に見えた瞬間だった。
先日のこと、10年以上はいたお気に入りの地味な半ズボン(黒地にピンクの星模様)がついに臨終を迎えたんだよ。黒地が灰色っぽくなるほどはいて色あせたお気に入りの半ズボンだったけど、最後はお決まりの尻ラインの破けで南無阿弥陀仏。
その数日後の風呂上り。
「さて、何を着ようかな」って辺りを見回すと、【さ】が「新しい半ズボン買ってきたからね!」と得意げに指さすんだよ。するとそこには、チェック柄で膝丈の物体が・・。
「こ・これは・・・バ・バミューダパンツだ~」=って事は俺も親父の仲間入りって事?。
そして渋々はいたバミューダ姿の自分を見て【さ】が一言。
「なかなか似合うじゃん」