先日、南三陸町のC君から荷物が届く。
昨年10月に三陸を訪ねた時、C君の親父さん曰く「ワカメは冬眠じゃなく夏眠するんだけど、この暑さで来年の収穫はどうなるものやら・・・」との事で。
津波で家も船も作業場も全て失ったC君。以前は牡蠣とホヤ、そしてワカメの養殖をしていた家族ぐるみでの漁師だったんだけど、今はとりあえずワカメから始めている訳で。宮城県でも牡蠣の収穫は始まっている所も多々あるようだけど、C君の浜では今はまだ牡蠣の声は聞かれないのが現実で。
そんなC君から届いた荷物の中身は生のワカメとメカブだったんだよ。
メカブがあってワカメが成長するんだけど、荷物には立派なメカブと新芽のワカメが入っていたんだよ。春先のこの時期はワカメの成長の為に新芽の間引きをするはずで、「その間引いた新芽が美味いんだでば」って以前C君が言ってたのを思い出す。
漁師で朝が早い為なかなか連絡がつかないC君だけど、この荷物には彼なりのメッセージが込められているんだと思った。
「Oさん、今年もワカメは順調だよ」って。
あれから2年、被災地では何も変わらない部分と変わっていく部分があまりにもスローな時の流れの中に存在しているような気がします。せめて今日ぐらいは日本人全員が震災で亡くなった方々の御冥福と復興を祈る日であってほしいと思います。
そして自分は今年も三陸に行く予定です。