ひさりな食堂にとっていろんなお客様にご来店いただくのはあたりまえで、すべてのお客様にご満足いただけるように努力するのもあたりまえなわけで。
自分が思うに外食って楽しいものだし、作り手の立場からいうと老若男女すべての方々に受け入れられる食事を提供するべきだと思うんだよね。
そんな「ひさりな食堂」があたりまえのように思っていることは「安全安心」の提供でもあるんだよ。
「安全安心」って料理内容だけではなく、お店の居心地や雰囲気も大切だとおもうんだよ。たとえば健常者だけでなく、障がいをもった方やお年寄りのお客様にも優しい空間。はずかしながら、開店以来いろいろな施設の方々をお店にご招待してお食事していただいて地域交流してきた「ひさりな食堂」。そのためなのか実際に様々な施設の入所者の方々のご来店がおおいのも事実。
先日、その入所施設主催の音楽コンサートに行ってきた話を。
「栗コーダーカルテット」っていうグループで、NHK・Eテレ(旧教育テレビ)に「ピタゴラスイッチ」っていう子供向けの番組があってなぜか大人も楽しめる番組なんだけど、この番組のテーマ曲やら映画音楽やらを作曲している音楽家が集まって実際に演奏しているグループらしい。その内容は、グループ名が「栗コーダー」っていうようにリコーダーを中心に誰でも見たことや触れたことがあるような楽器を使って、楽曲もみんなが知っている音楽を演奏するグループだったんだよね。
もちろん当日は色々な方々の来場があった訳だけど、その雰囲気がいかにもなごやかで楽しそうなんだよ。演奏者の技術や感性のたかさも相まって、とてもよい時間を経験させていただきました。
そうなんだよね。この空間を自分たちが提供しなければいけないんだって気づかされた瞬間だったよ。
音楽と食はちがうけど、それをとりまくお客様が求めているものって特別なものじゃないと思うし、あたりまえでありながら最高を提供する。これが自分たちの仕事なんだとね。