他力本願とは
浄土宗・浄土真宗でいう「他力」の「他」とは阿弥陀如来を指し、「力」とは如来の本願力(はたらき)をいう。「 本願」とは人間の欲望を満たすような願いのことではなく、あらゆる人々を仏に成らしめようとする願いのこととされる。(Wikipedia参照)
他力本願って言葉は「人任せにする」って意味あいで使われることが多いけど実は全く違う意味なんだよね。ひさりな食堂を始めて丸9年が過ぎ10年目に入ったんだけど、全くもって他力本願でやってこれた訳じゃ無いなぁって思う。(ここでの意味は他人任せの他力本願で)
開店から何年かは朝から晩まで自分1人で仕込みから調理までしてきたけど、3年前から調理場は2人でまわしてるのでお客様にはあまり迷惑をかけなくなった気がする。自分1人の時はお客様を店外で待たせ、そして店内でも待たせって感じだったけど今はあまりお待たせすることなくお食事を提供できていると思う。まぁ、2年前に店を増築したおかげで収容人員が増えたせいもあるけどね。
他人任せの他力本願って意味で言うと「ひさりな食堂」はお客様の口コミだけでここまできたといっても良いかもしれない。表だって宣伝をするわけでもなくマスコミの取材は断り、自分から発信するSNSとホームページ、地元TV局のCMだけで9年間やってきた訳で。あとは何といってもお客様の口コミに勝るものは無いって思うよ。時間はかかるけどこれが一番です。
だからといって「自力本願」なんて滅相もないって感じで、自分のやるべきことを自分に嘘をつかずにやってきただけだと思うよ。そんな9年間だった。
でもね、チョットだけ、ほんのチョットだけは自力本願って思ったりもして・・・。そう思わなければやってらんないって時もあるからね!とりあえずは10年の節目を迎えることが今の目標です。それと、自分自身が長~いお付合いをしているのは自力ではなく「痔力」です。せめて死ぬまでには「痔主」ぢゃなく「大地主」になりたいもんだわ。いけねぇ、こんな煩悩ばかりじゃ仏に成れないわ。