子供の頃、田舎育ちの自分には都会というものがわからなかった。都会育ちの子供が何故かひ弱に見えたり、当時は「もやしっ子」なる都会っ子を揶揄する言葉まであったので何も知らないガキの自分は田舎育ちのほうが頑丈でたくましい位に思ってたわけで。
当時、都会には光化学スモッグ注意報なるものが発令される日があると子供ながらにニュースで聞いて、これはいったい何なのかと思案してたのも事実で。その後、実際に東京で生活して光化学スモッグというのを体験して「目が痛て〜」ってなったのを覚えてるわ。
まだまだ日本国も経済成長してた頃でバブルの少し手前だった頃だったと思う。
ところで今現在の安曇野は初秋って季節で稲刈りは最終盤にさしかかり、あちこちで稲刈り後の稲わらが焼かれてる匂いがするんだよ。それと並行して香るのがキンモクセイで。この稲わら焼きの香りはまさしく田舎育ちの自分が子供の頃の秋の香りだったよね。おそらく都会では嗅ぐことのない香りだわ。
そういえば、子供の頃の記憶の中で田舎の広報のスピーカーから大音量で「ただ今、イナワラスモッグ注意報がでております!」って放送が流れてたのを思い出したよ。
都会の光化学スモッグは見えないけど、田舎のイナワラスモッグば見えるし煙いし香るしって…これはまさしく低科学スモッグ注意報だよなー。