子供の頃の夏・ちょうど今頃の夕暮れ時って昔は夕飯前でそれでいて腹減りながらも、もうひと遊びはできないみたいなそんなまったりした時間だった気がする。
そんな夕飯前って何しろ腹が減っていて何でもいいから食べたいっていうのが通常で・・。
あの当時の子供たちって、男の子は「坊ちゃん刈り」もしくは 「散切り頭」で女の子は「おかっぱ」っていうのがほとんどだったよ。(スッポンポンのM山設計士の写真は普通で、海水浴では小さい子供はほとんどが全裸だったもんな)。もちろん鼻水は袖口で拭いて袖口ガビガビで・・・・。自分も例にもれずそういう子でした。
そんな夕暮れ時に夕飯前のオヤツっていうか、とりあえず食べとけっていう感じで近所の友達が口にしていたのが「魚肉ソーセージ」。それも今のサイズよりも長いヤツ。きっと30センチ位あったかもしれないなぁ。それを一人で食べてる。それが羨ましくてうらやましくて・・。それで、お袋におねだりしてやっとたどり着いた「魚肉ソーセージ」。嬉しくてうれしくて、だけどその太さは一緒なのに何しろ短い。(まぁ今のソーセージサイズではありますが)。それも兄貴と二人で一本!
食い物の恨みは恐ろしいと言うけど、大人になるまで魚肉ソーセージの長いのを一人で食べるのが夢だった気がするよ。今ではソーセージの世界も様変わりして「パリッ!」とか食感から何から様々あるけど、やっぱり「魚肉ソーセージ」と「赤いウインナー」がお好みなんだよね。
あの当時あんなに食べたかった「魚肉ソーセージ」と「赤いウインナー」。今ではいつでも食べられるようになったけど、あの長いソーセージって売ってないんだよね。それともどこかに売ってるのかなぁ?あまり需要が無さそうだからね。
ささやかなその夢は未だにかなえられていないんだけど、小っちゃくてそれでいてかなえられないでいる事ってまだたくさんあるような気がする・・・。