日本一の味噌どころ『信州』
「こんなに良い味噌がたくさんあるのに究極の味噌ラーメンができないものか・・・」
信州・安曇野市の小さな食堂で男は考えていた。(以前放映されていた某TV局のドキュメント番組でのN島みゆきさんの歌声を思い浮かべて・・・ください)
男の名前は木村拓也(仮名)。妻と二人で「ひさりな食堂」というラーメン食堂を営んでいた。
いつからか木村は考えていた。「究極の信州味噌ラーメンをつくりたい!」。
しかし、その為には地元製造の信州味噌が不可欠だった。
木村は思った。「U山さんだったら知ってるかも・・」。U山さんとは、地元TV局の営業をしている男だった。ひさりな食堂開店からの常連さんでもあった。「U山さんなら地元に詳しいだろう」。という浅はかな考えだった。
ある日、そのU山(呼び捨てでごめんなさい)が食事に来た。
木村は、すかさずU山に聞いた。「どこか 味噌屋さん知りませんか?究極の味噌ラーメン作りたいんですよ!」イチかバチかだった。
U山は答えた。「うちの隣が味噌屋さんですよ!」。いかにも簡単な答えに木村は拍子抜けした。
つづく・・・。