冬間近になると心配する事。
「いつスタッドレスタイヤに替えようか・・・・」雪国では当然の事なんだけど。
その昔、世に「スタッドレスタイヤ」なる物は無く、「スノータイヤ」と呼ばれるタイヤが全てだった気がする。そのタイヤには数多くの鉄の鋲が打ち込んでいて、別名「スパイクタイヤ」といって雪道でも凍った道でも威力を発揮した優れもの?だったと思われる。が、雪道以外のドライ路面での粉塵被害がもとで、北海道から始まり今は全国で 「スタッドレスタイヤ」着用が義務付けられているのが現実で。
学生の頃、田舎の両親がバカ息子の生活ぶりを見る為にしばしば上京したんだけど、それはいつも陽気の良い時期だった気がする。親父は車が好きだったので上京はいつも自家用車だったから冬の時期はやはり避けたんだと思う。何しろ車での外出が大好きだった親父で、自分ら家族も旅行っていったらほとんどが自家用車での移動だったし。
その学生生活最後の年、4月に富士山でバイクで事故って入院、手術って事になり両親が上京する事になったんだけど、もちろん自分は行けるはずが無い訳で代わりにバイト先の先輩(現在、長野県在住のこの方のおかげで、自分は今ここでお店ができています)が両親との待ち合わせ場所に出向いたんだよね。そしたら・・・・。
遠くから「ガガガガ・・・ゴゴゴゴ・・・・」という凄まじい音が聞こえ・・・。
現れたのが我が親父の自家用車!4月の東京の、しかも春のドライ路面をあの「スパイクタイヤ」で走ってくる。それも当時では珍しかった普通車の4WDで 。という事だったらしい・・・・。
バカ息子の為に上京してきた両親には申し訳ないけど、「その場に居合わせなくて良かった」。と、思う自分は「親不孝者」なんだと今さらながら思うよ。その親父も今はあの世で・・・。